
【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その21
遥か遠い昔の話
ばあちゃん「いいかい、これから遠い昔の話をするからね」
俺「…」
ある村に大きな家があった。家長であるその男は小さな村を治める者、あるいは「村おさ」みたいな仕事をしていた。仕事としてはおカミとの折衝や農家との農業についての不作状況、村の年間業務についてとかのね。
その男がある日、村内を歩いていると神社の境内に行く途中にある石階段で女の子を見つけた。今にも死にそうな顔で痩せ細っていて、カラダを横たわる格好で。
どうやら1人らしく近くには両親もいない。はぐれたというよりも既に家族とは離れて1人で何日間過ごしていたらしい。
352: 名無しさん@お腹いっぱい 2017/03/16(木) 02:02:51.00 ID:zZ+DGVdf0
男はその女の子をおぶっていき家で看病と飯を食わせた。
女の子は白い米、大きなオニギリをむさぼった。
数日後、徐々に体力も回復したので
「これからどうする?」
と女の子に尋ねた。
家族や親族等の身寄りがいないっていうんで、
「じゃあウチで働くか?」
ってことで女中さんみたいな感じで、その大きな家で住み込みで働くことになった。
女の子は家事という諸々の仕事を卒なくこなしていった。
女中さんの中でも特に真面目に働き、やる気もあるので家事や料理の腕をあげていった。
年齢を重ねていくとともに女の子は大人の女性になっていった。
自然と女中さん達を取り仕切る感じみたいになっていきく。
そして家主である男の一切の料理を作るまでになっていた。
男は彼女の手料理が気に入り、ずっとその料理を食べて一生を過ごした。
以下、最近の話
学生時代の頃、俺にあった嫁は
「あっ、この人と絶対一緒にならないと後悔する」
ってインスピレーションみたいなのを感じたそうだ。
俺たちは自然と恋人になり、社会人になってすぐに結婚した。
結婚して数年後のこと、とある場所で仕事帰りに縁があって占い?っていうのか、
スピリチュアル鑑定みたいなことをしてもらった。
それがさっきのおばあちゃん、つまり占い師の話。
俺「えっ、まあそうですね」
占い師「これからは夢物語だと思って話を聞いてね、どうせあんたは信じちゃくれないだろうしね」
俺「…」
占い師「前世というものがあってね、あんたとお嫁さんは前世でも会ってたんだよ」
俺「(なんだ、そんな変な話かよ)」
占い師「あんたは信じてない顔をしたけど聞いておくれ」
「彼女はいつも遠くからあんたを見ていたんだ。
助けてくれた恩返しもあるけど一目惚れってやつさ。
年は随分違うしあんたはもう結婚していて違う女性がいつも隣にいたしね。
だけどお嫁さんはずっと願ってたんだよ。あんたと一緒に生きたいってね」
なんか聞いていて、うーんって考えてしまった。
なんか思いあたるふしがところどころあったのでね。
ウチに帰って嫁さんに話そうか迷ったけど、とりあえず話すことにした。
女中さんとして俺と出会って一緒に住んでいたという部分をね。
そうしたら、
嫁「うん、そう、そうなんだ。そうなんだ、そうだった」って大声で喜びだした。
俺「えっ信じるの?」
嫁「うんうん、思い出したような感じで頭に映像が浮かんできた。
やっぱりそうだったんだ、私たちの出会いは~」
その喜びようと言ったら…。
これが女性の考え方と男性の考え方の違いなのかな。
前世の話をされてもね…俺としては。
とりあえず俺が占いのばあちゃんから聞かされて浮かんだ映像は、横たわっている女の子が
「でっけーオニギリをたらふく食べてえ」
って小さな声で言ってるのを神社みたいな場所で見ている映像だったんだ。それもずっと昔のね。
だけどもこれが俺と嫁さんの最初の出会いらしいっていう話でした。
まぁ変な話だし信じる奴なんていないだろうな。
自分は子供の同級生から、何の前振りもしてないのにお腹の中の記憶の
話をされた。ある種のオカルトな話だね。
本当にオカルトの話だわな、信じられない別世界の話なんだが、
信じてもいいのかなっても思ってしまったんだよね。
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